11/2月 サイエンスアゴラ「科学本が生まれるまで」

11月2日(月)に以下のイベントを開催いたします。ぜひご参加ください。
〔終了報告を右のページに掲載しています。 http://d.hatena.ne.jp/sumidatomohisa/20091102/1257166615


サイエンスアゴラ2009「科学本が生まれるまで 著者、編集者、そして・・・」
11月2日(月)10時30分〜12時 日本科学未来館 7階 会議室2(東京・お台場)


概要:
 すぐれた科学本が生まれるきっかけや条件とは。
 科学出版賞の受賞作を生み出した大河内直彦氏(『チェンジング・ブルー』岩波書店・著者)、佐々木久夫氏(田口善弘氏『砂時計の七不思議』中公新書・編集者)、西成活裕氏(『渋滞学』新潮選書・著者)らとともに、科学本づくりの秘訣とその未来について議論します。

登壇:
 大河内直彦氏(海洋研究開発機構 プログラムディレクター)
 佐々木久夫氏(中央公論新社 書籍編集局 アドバイザー)
 西成活裕氏(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
 漆原次郎氏(編集者)

コメント・話題提供:
 出口隆之氏(日本科学未来館 定期ボランティア、教育・科学雑誌編集者)
 堀部直人氏(東京大学大学院 博士課程)

進行:
 住田朋久(東京大学大学院 博士課程)

※ 会場の準備のため、参加される方は事前にご連絡いただけると幸いです。件名を「11/2 参加」として、お名前・ご所属・会に期待することを sumidatomohisa@gmail.com にお送りください。当日参加も歓迎です。
※ 全体での議論に入る前にコメントや話題提供をしていただく方もあわせて募集いたします。


○ 大河内直彦氏(海洋研究開発機構 プログラムディレクター)
 http://www.jamstec.go.jp/seika/pub-j/res/ress/nohkouchi/index.htm
 大河内直彦(2008)『チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る』岩波書店(第25回講談社科学出版賞)

○ 佐々木久夫氏(中央公論新社 書籍編集局 アドバイザー)
 田口善弘(1995)『砂時計の七不思議』中公新書(第12回講談社出版文化賞科学出版賞)、野口悠紀雄(1993)『「超」整理法 情報検索と発想の新システム』中公新書、ほか編集。
 1968 年中央公論社(現・中央公論新社)に入社し、書籍編集局(「新集世界の文学」)、雑誌編集局(『自然』、『婦人公論』、『マリ・クレール』)を経て、書籍編集局 中公新書編集部部長、書籍編集局次長、編集委員などを務める。2004 年定年退職、現在、同社書籍編集局アドバイザー。筑波大学大阪大学大学院で非常勤講師を務めた。

○ 西成活裕氏(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
 http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tknishi/
 西成活裕(2007)『渋滞学』新潮選書(第23回講談社科学出版賞、第7回日経BPBizTech図書賞)ほか



なお、11月14日(土)には以下の会も開催いたします。
科学技術社会論学会 第8回年次研究大会「科学書籍研究の視座」(ワークショップ)
11月14日(土) 9:00-11:00 早稲田大学早稲田キャンパス1号館
http://d.hatena.ne.jp/sumidatomohisa/20091009/1255093458


以下参考

講談社科学出版賞(過去の受賞者一覧) http://www.kodansha.co.jp/award/archive/kagaku-syuppan.html

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

 大河内直彦「あふれたコップに水を注ぐ」『科学』723(2009年5月) http://www.iwanami.co.jp/tosho/723/tosho.html
 「成毛眞ブログ」2008-12-06 http://d.hatena.ne.jp/founder/20081206/1228558369
 「独り言つ」(北大・杉山滋郎氏) http://hos.sci.hokudai.ac.jp/mutter/2009/10/post-364.html (2009年10月15日), http://hos.sci.hokudai.ac.jp/mutter/2009/01/post-250.html (2009年1月3日) 田口善弘氏のサイトでの紹介 「砂時計の七不思議」 http://www.granular.com/tag/suna/, 「砂時計の七不思議 〜CD-ROMバージョン〜」 http://www.granular.com/ISC-J/9511/main.html
渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)



○ お寄せいただいた「会に期待すること」(一部編集しています):
・一般向け科学書の編集姿勢から、児童書編集では得難い視点を学びたいと思います。(出版社勤務の方)
・参加動機は、個人的に科学を文章で伝える手法に興味があるのと、科学本をつくるきっかけを話すという、一見とりとめのなさそうな議題に住田さんがどうアプローチするのか楽しみだからです!
・作家と違い,本を書くことが本業でない研究者の方が「本を書こう」というモチベーションを持つに至るプロセスに興味があります.


○ 企画にあたって(住田朋久)
 今回の企画は、さまざまな縁によって以下の企画に携わることができたことを直接のきっかけとしています。

(その次に作られた『なぜ、めい王星は惑星じゃないの?』は読書感想文全国コンクールの課題図書となりました。http://www.naoj.org/staff/tetsu/Pluto/index.html(第56回産経児童出版文化賞大賞を受賞しました。)
 科学本をめぐる状況としては、出版点数が増えて出版の敷居は低くなっている一方、インターネットなどとのすみ分けや質の問題など課題も少なくないと思います。そこで副専攻の科学技術インタープリター養成プログラムの修了研究(指導教員:石原孝二氏)として、漆原次郎氏のご協力を得て、講談社科学出版賞(講談社出版文化賞科学出版賞)の受賞作25作品を対象に、著者と編集者の方にアンケートを行っています(連絡がとれていない方もいらっしゃいます)。その報告とともに、貴重な経験をお持ちの方々にお集まりいただくことにいたしました。
 今回ご登壇くださる方々は、交通費も含めてボランティアでお引き受けくださいました。多くの方々のご協力のもとでこのような会を催すことができることに感謝いたします。
 本業での成果も発表していく時期ですが、今年度にかぎってはもう少しこちらの方面でも動こうと思っています。

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※ 当日午後には、実行委員会関連企画の作家トーク「理系のエンターテイメント」も予定されています。
http://www.scienceagora.org/scienceagora/agora2009/project_com.html
小山 宙哉(漫画家)×向井 万起男(病理学者、宇宙飛行士の夫)
宇宙飛行士を目指す兄弟の活躍を描く人気漫画家と、この漫画の誕生に大きな影響を与えた向井万起男氏が宇宙の夢、科学の夢について語り合います。
■開催日時:11月2日(月) 13:00〜14:30
■開催場所:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン